iOSデバイスバックアップデータ保存場所移動の長い道のり
2018年 10月 31日
iPhoneもiPadもストレージ容量が128GBと巨大になってバックアップが大変になってきた今日この頃。
1. iCloudにバックアップは容量確保するためには月額課金が増える。
2. iTunesでバックアップは起動ディスクの容量を食う。この頃のMacはSSDなので見えないコストがかかる。
iTunesは音楽データなどは保存場所を外部ディスクなどに変更できるのだけど、iOSのバックアップは場所を選べない。これは恐らくバックアップに含まれる個人情報などのセキュリティ問題で簡単に持ち出せないようにしているのでしょうね。
そうは言っても検索してみれば、シンボリックリンクを使用して外部ディスクに保存する方法が紹介されている。この通りにやると、"operation not permitted"というエラーメッセージが出て、実行出来ない。これもセキュリティの問題でrootlessになったmacOSではシステム関係のパスに変更を加えられなくなっているとのこと。これを一時的に解除してやる必要があるそうな。
既に長文になりつつありますが、ここまでは前置きで、ここからが実践です。
赤文字はそれぞれの環境で異なります。
説明が理解できない人は実践しない方が安全です。
1. Macを再起動し [ Command ] + [ R ] を押してリカバリーモードで立ち上げ。
2. terminal アプリケーションを起動。メニューバーのユーティリティにあります。
3. csrutil status と入力して現状を確認。"System Integrity Protection status: enabled." と表示されるはず。statusの確認はリカバリーモードでなくても可能です。
4. csrutil disable と入力して変更。変更は再起動で反映されます。
5. teminal を終了して再起動。
6. terminal アプリケーションを起動し、csrutil status と入力して変更されたことを確認。
7. 現在のバックアップ先を確認。Finderやteminalを使います。
/Users/USERNAME/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup
8. 外部ディスクなどにバックアップ用のフォルダを作成。
9. そこに現在のバックアップ先の"Backup"フォルダをコピー。
10. コピーが終了したら、現在のバックアップ先の"Backup"フォルダを削除。ゴミ箱はまだ空にしない方が安全です。
11. terminal アプリケーションで ln -s source_file target_file の書式で打ち込んで実行。
source_file が外部ディスクにコピーしたフォルダ名。/Volumes/HDD_NAME/FOLDER_NAME
target_file が今までのバックアップ用のフォルダ名。/Users/USERNAME/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup
ln -s /Volumes/HDD_NAME/FOLDER_NAME/Backup /Users/USERNAME/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup
12. Finder から今までのバックアップ用のフォルダにBackupがシンボリックリンクとして存在していることを確認。
13. iTunesを起動してiOSの保存先を確認。環境設定のデバイスでバックアップファイルが見えればok。
14. Macを再起動し [ Command ] + [ R ] を押してリカバリーモードで立ち上げ。
15. terminal アプリケーションを起動。
16. csrutil status と入力して現状を確認。"System Integrity Protection status: disabled." と表示されるはず。statusの確認はリカバリーモードでなくても可能です。
17. csrutil enable と入力して変更。
18. teminal を終了して再起動。
19. terminal アプリケーションを起動して、csrutil status と入力して変更されたことを確認。
実行は自己責任でお願いします。
macOS Mojave環境でのみ確認しております。将来バージョンアップされた場合は使えなくなるかもしれません。